まず初めに・・・。
私のここで書くやり方は多くの方が実践されている基本的な内容です。
トイレトレーニングをスムーズに進めたい。
短期間で完了させたい。
面倒なことは極力避けたい。
なかなか外れなくて困っている。
など、内容は違えど悩む人はとても多いです。
なにしろ、第一子は何もかも初めて。
進め方はさっぱりな人がほとんどでは?
(たまにそうでない方もいるかもしれませんが・・・)
だからこそ、いろんな情報が飛び交う。
「3日でオムツが取れる裏ワザ!!」的な魅力的なネットの怪しい裏ワザ本とかでも儲かっちゃったりするんです。
ニーズのある内容は情報がありすぎて混乱するんです。
どの情報も間違っているとは言いません。
たまたまそのやり方が合う子どももいるからです。(ラッキーですね)
が、子どもの特性や性格、その時の体の機能によって上手く進められない子どももいます。
当たり前の話です。
マニュアル通りに行かず、無駄に焦ったり怒鳴ったりなんてしんどい状態になるのは本末転倒。
こうならないためにも、基本的なことを抑えた上で「うちの子はこんな感じだから〜」とマニュアル通りにいかないことを認め、各々の子どもに合ったやり方で進められるといいかなと思います。
(ちなみにオムツなし育児等、少数育児推進派の方には該当しない内容かもしれません。あくまでも、現代の日本で一般的になっているオムツ乳児ちゃんのお話ですのであしからず。
さて早速始めましょう。
【step0】トイレに慣れよう!
【step1】トイレでオシッコ・ウンチをしよう!
【step2】トイレに行く習慣をつけよう!
【step3】パンツで過ごしてみよう!
簡単に書くとこれだけですw
でも3step完了まで2年以上かかる強者もいるくらいです・・・。
さて、一つづつ詳細を書いていきますね。
【step0】トイレに慣れよう!
以前書きましたブログもよかったらどうぞ。
初めてのトイレトレーニング - 保育士かあちゃんの育児レシピ
とりあえず、「トイレって狭いしつまらないしなんか嫌い!!」なんてトイレ嫌いにならないように環境を整えたり、時にはツレションしたりして馴染んで欲しいですね。
トイレが嫌いになってしまうとそこから先が進みません。
【step1】トイレでオシッコ・ウンチをしよう!
さて、いよいよですね。
トイレトレーニングは、まずはトイレでオシッコやウンチをするところだということを教えてあげるところからです。
ここのstepから色んなやり方がありますが、一番メジャーな私がおすすめしたい方法を書きます。
まずは偶然でもなんでもいいからオマルや補助便座でオシッコやウンチをしてもらおうというところ。
偶然を作るには回数です。
まずは慣れないオマルや補助便座に数十秒すわることからでしょうか。
年齢や子どもの発達により若干異なりますが、一番低いレベルに合わせると「少しだけすわる」→「座れたことを褒める」という流れですね。
コレを繰り返し、偶然でもなんでもいいからオシッコやウンチをしてもらったらこっちのもの!!
たーーーーくさん褒めて、「ここでオシッコやウンチをすることはいいことなんだ」「ここはオシッコやウンチをするところなんだ」ということを教えてあげてください。
おぼえると、『偶然→出そうと意識して成功する』と必ず変化します!!
あと、余談ですが・・・なかなか覚えられない子はツレションもいいかもしれません。
保育園だと同じように座って用を足す見本の友達がまわりにいますが、家では見本の対象が親のみ。
食事も一緒に食べながらマナーを教えたりしませんか?
ソレと同じく、生活の見本として見せてあげるのも一つです。
あと、出来る限り家以外でも通じるやり方が子どもの混乱を最小限にできます。
いつもオマルの場所が定まらないのは論外ですが、リビングにオマルを設置する等、大人と違う場所で行うのは好ましくありません。
尿意があったらすぐに用を足せるメリットも有りますが、成長とともに用を足す場所をトイレに変更することになりますよね。
子どもは変更するたびに混乱します。
程度は子どもによって違いますが、覚え直す作業は不必要です。
できるだけ大人と同じ環境のもと行えるようするのがベターです。
もうひとつ言うと、よほど体感が弱い子でなければまたがるタイプのオマルよりか補助便座のほうがオススメです。
どうしてもトイレが嫌いで・・・等オマルを選ばざるをえないケースもあるかもしれませんが、特に子どもにこだわりがなく、体感が弱くてまたがるタイプじゃないと不安!などと思いがなければ補助便座!!(+足台があるともっとイイ)
理由は、またがるタイプのオマルでなく補助便座に慣れておいたほうが座りやすい。
(トレーニングが進んだ時にラク)
外出時の混乱が減る。(大人トイレを使うこともあるでしょう。その時にまたがってすわることが定着していると落ち着いて用を足せない。支えてもぐらつく。)
足を閉じて用をたすことを覚えられ、オシッコが飛び散りにくい。
【step2】トイレに行く習慣をつけよう!
トイレでオシッコやウンチができるようになったらその回数(経験)を増やしてあげましょう。
習慣となる頃にはトイレもだいぶ生活の一部となってくる頃でしょう。
子どもや家庭の生活リズムによっていつ行くかは異なりますが、子どもの負担にならないタイミングで定期的に誘うようにしていくのがベターです。
例えば
- 朝起きた後
- 外出前
- 昼食前
- 昼寝前
- 昼寝の後
- 夕食前
- 就寝前
とかね。
結構多くて参っちゃうかなと思うのですが、できればこんな頻度で。
頑張れなさそうなら絶対無理をせずに減らして。
一番いけないのは昨日はいっぱい行ったけど、今日は面倒だしなー・・・なんて気まぐれになること。
子どもの状態に合わせて対応するのはいいのですが、あまり大人の身勝手にふりまわされると身につきません。
体調不良や極度に嫌がる、外出等、病む終えない時以外はできるだけリズムを崩さないように。
あと、大人は張り切り過ぎないように。
長期戦になるとガス欠起こしますよ(T_T)
【step3】パンツで過ごしてみよう!
トイレトレーニングの核です!!
ここから本当のトイレトレーニングが始まります!!
いままでは【step3】にスムーズに移行するために、また、つまずきを減らしてスタートを切るためにやっていたことに過ぎません!
ここからがいよいよ頑張るところですよ!!
まずパンツに移行するための目安
- おしっこの感覚があいてきた(1時間以上が好ましい)
- オシッコ(ウンチ)をトイレでする事を知っている
- ウンチをいきんで出す。大人と同じようなウンチの形態になっている。
- 言葉やジェスチャーで思いを伝える
コレは最低限です。
膀胱にオシッコを溜められるような体機能、離乳食期のような形態でなく、いきんで出すようなウンチの状態でないと、まずは進められません。
上に書きませんでしたが、体感がしっかりしていない(アンヨが不安定)な子も進めにくいでしょう。
(アンヨが安定するまでは個人差がありますので一概にNOとはいえません。)
パンツに移行する時期に発達していて欲しい子どもの様子
- オシッコやウンチが出た事がわかる
- マネッコをしたり、自分で身の回りのことをやりたがる
- トイレに興味がでてくる
コレはマストではないです。
オシッコやウンチが出たことがわかるくらいに成長していたとしても、オムツですることが日常化してきて、無意識のようにしてしまう子もいます。
ウンチをしても教えたがらない子もいます。
本当にそれぞれですね。
こういう場合はもちろん当てはまりません。
そばにいる大人が本児の様子を見極めてパンツに移行し、漏らす事によって、オシッコ・ウンチってトイレでしないと気持ちが悪いんだ!!と気づかせてあげるのもひとつでしょう。
強行突破にも見えますが、その子に力が備わってきたことを大人が見極めてパンツを決行しているので問題無いです。
関連してもう一つ。
「パンツでおしっこすると気持ち悪いー」という感覚から「オシッコはパンツじゃなくてトイレ」と考えがシフトしていくのですが、この「気持ち悪い」を感じられなければなかなか先には進めないことが多いです。
気持ち悪いと一番感じられる時は、やはり尿が足につたいひんやりとする感覚や、布が足にまとわりつく感覚でしょう。
おしりが締めるのは多少慣れていますが、こういうのはさすがに気持ちが悪い・・・。
現在売られている何層にも生地が重なっているパンツは、はっきり言って最上級の気持ち悪さが味わえません。
我慢できる子は多少お尻がもったりと濡れていても、そのまま遊びなどを続行させてしまうでしょう。
私はいきなりペラペラのパンツを進めます。
気が進まない方には、せめて4重層はかんべんしてもらっています。
折角パンツのトレーニングを始めたのに、布おむつのようなパンツにしたら「性能の悪いオムツに耐えるトレーニング」になりかねませんw
変に長引くよりか、一時のおもらしの苦労に耐えたほうがマシだと思いませんか?
話を戻します。
後の2つは「成功した喜びを次の意欲につなげていくため」に備わっているといいなと思った項目です。
ママ(パパ)と一緒!私もやりたい!という意欲があるだけでもトレーニングを進めるのがだいぶラクです。
トイレへの興味もしかり。
そして、成功のたびにオーバーに一緒に喜んで進めていければ、「また成功したい」「トイレでオシッコとウンチをしていっぱい褒めてもらいたい」等と次の意欲に必ずつながっていきます。
いよいよパンツで過ごす
さてここが問題です。
実践していく中で一番悩まれるところかと思います。
ここで心得を
- トイレでおしっこが出来る回数が増えてから焦らずにパンツに移行する
→焦って早々にパンツを始め、失敗が続くと、叱らないようにしていても処理する姿を見てストレスを感じる子どももいます。
逆に失敗が続き、不快感に慣れてしまい、トレーニングが長引く子もいます。
子どもの様子をよく見て、焦らずにパンツ開始の時期を決めましょう。 - 失敗は叱らない。成功をたくさん褒める。
→叱られることが嫌で、パンツを履くことを嫌がる子もいます。
失敗して当たり前。寛大に受け止め、その代わり成功した時に大いに褒めましょう。 - 一進一退をすることもある。(トイレトレーニングだけじゃないけどね)
→ストレスや環境の変化、季節的なもの様々です。
第二子が生まれた。引っ越しをした。旅行や外出。寒さによってオシッコが頻繁になるなど様々。
でも、そのうち必ず外れますから。
なるべく変化のない環境のもと進める努力は必要ですが、子どもだって人間ですので一進一退します。
時にはオムツで過ごして安心感を持たせてあげることを優先するのもアリなケースだってあります。何事も我が子の様子にあわせて、我が子流で。
パンツ完了まで
一般的な流れを書きます。
あくまでも見通しを持つ程度に読んでください。
子どもはひとりひとり異なりますので、足踏みする子がいれば大ジャンプして完了する子もいるでしょう。
- オシッコ・ウンチが出たことがわかる
- 知らせる「チー、デチャッタ」又は、ジェスチャー
- オシッコ・ウンチが出そうな感覚がわかる
- 知らせる「チー、デル」又は、ジェスチャー
- 知らせてから出ないように我慢する、トイレでしなければならないことがわかる
5まで進んだらほぼ完了でしょう。(夜尿は別)
ここまでが大変なんですよね。
保育園では「デルー」と言ってから3秒ルールの子も何人か出くわしました。
3秒じゃトイレに連れていけませんから!と突っ込みたくなりますw
はじめから毎度「オシッコ」と教えてくれる子どもはいませんからタイミングを見て大人が「オシッコ出る?いってみようか」と言葉を添えてトイレに誘導してください。
言葉を伴うと「オシッコ出るかもしれない」「オシッコでそうだったんだ!」などと自分の身体の状態とが少しづつつながってきます。
心の準備もできますしね。
無理強いさせずタイミングを見計らうのは先に伝えたとおりですが、「うちの子は2時間おきにいかないと漏れちゃうし・・・」等と焦るのは確か。
そうならないように「この遊びを今から始めちゃうとトイレのタイミングが遅れそうだからこっちの遊びに誘って・・・」と子どもを操作するのもひとつの手です。
上手くいかず失敗しても、それはソレで仕方がない。
時間をきっかり区切って無理してトイレに行かせることよりも、子どもの気持ちに寄り添って、時には操作しながら進められるといいですね。
時間がかかる方もいるかもしれませんが、そのうち自分で事前告知してくれるようになりますから!
ざっと書きましたが、これが大体の基本事項です。
イレギュラーな例は沢山ありますが、十人十色なのでヽ(´Д`ヽ)
そうそう、チビ子は今「トイレでオシッコしていいのねー!」とわかってくれたところ。
定期的に誘って、半分の確率で成功と失敗をしております。
もう少し安定してきたら「オシッコはトイレで!」ということを教えていこうと思います。
なんせ喋らないチビ子。
ママすら言ってくれないチビ子。
でも、マネッコは盛んですし、なんとなく意思疎通もできるようになってきたので、本当のところどこまで理解力が発達しているのか見極めに苦労するんですよね。
もしかしたら強行突破で「オシッコ出た」の感覚を獲得するタイプかも・・・一番わかりやすいのは「チッチ」と知らせてくれる子なんですけどね。
ちょっとチビ子はダメかも(T_T)
ここ2・3日の様子でジャッジしようと思います。
あぁぁ・・・。
ヤル気スイッチここです↓