牛乳が健康に良くないというのはだいぶ浸透してきたように思います。
この牛乳否定説、初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれませんが、情報があふれている今、専門家でない限り真実を探すのは困難でしょう。
このお陰で、私も真実や根拠を探すのに苦労していました。
余談はいいとして、否定説、肯定説ともに、今牛乳にまつわる議論の一部を私の考えとともに載せていこうと思いますので判断する材料にしてくださいね。
(一部というのは、研究が進むにつれ情報が増えていくことや、工程は、否定はがその根拠付けに情報を更新しているので。情報が膨大かつ、更新についていけませんので、あくまでもメジャーな情報を載せていこうと思います。)
牛乳有害説
- 牛乳はウシの飲み物であり、消化に悪い
- カルシウム含有量が少ない上に骨粗鬆症性を引き起こす
- 牛乳に含まれる脂肪分が生活習慣病を引き起こす
- 乳牛の餌に大量のホルモン剤が入っているので危険(癌のリスクが高まる)
これについて一つづつ「なんでそういわれているの?」を書いていきますね。
ちなみに私は牛乳を否定してもらいたいから書いているわけではありません。
これらの説を知っていただくことが目的で、もっと言うと、今後の牛乳との付き合い方を考える判断材料にしていただけたらと思っています。
牛乳否定説が書かれた本はベストセラーにもなりましたし、いろいろなブログでも牛乳を否定しています。
それは全く構いませんし、各々が出した結論なので問題ないと思います。
ですが、読み手側はひとつの情報(偏った情報)をうのみにするのではなく、あくまでも判断材料として受け取ってほしいものです。
(なぜなら、牛乳議論は根拠が乏しいので・・・)
牛乳はウシの飲み物であり、消化に悪い
これを見た時思いました。
遊牧民やその先祖全否定だな。と。
そして、消化に悪くてお腹を下してばかりなら、誰もが危険だと思うはずです。
にも関わらず、牛乳を置いていないスーパーは見たことありません。
超メジャー定番商品です。
さて、余談はさておき、なんでそんなことが言われているか、端的にいうとこの3つです。
- 牛乳に含まれる乳糖は下痢の原因になる
- 日本人には牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素、ラクターゼが少ない
- 牛乳のタンパク質(カゼイン)は下痢の原因になる
乳児期は乳糖を分解するラクターゼがあるので母乳などを消化できます。
しかし、成長すると少なくなり、乳糖を分解できなくなります。
また、日本人は歴史をたどってわかるように、牛乳文化がありませんでした。
この関係もあり、日本人(やアジア人の多く)はラクターゼが少ないそうです。
牛乳に含まれるカゼインですが、消化がうまくされず、胃腸に負担が大きいそうです。
また、牛乳のカゼインは粒子が小さいので血液の中に入ることもあり、アレルギーを引き起こす原因になるともいわれています。
確かに、保育士をしているベテランの先輩に話を聞くと、昔はアレルギーの子どもなんて殆ど見なかったとか。
牛乳文化が浸透し、2世代下の現代の子どもたちはアレルギーっ子いっぱいです。
1クラスに数人当たり前です。
(ちなみに日本の牛乳文化は戦後と言われています。)
これらの情報に反論もあります。
牛乳を沢山飲んでも下痢にならないからデマだ!
→大量に摂取しても大丈夫な人は、この説を元にすると、ラクターゼが多いんですね、きっと。
カゼインは母乳にも含まれているのに、なんでダメなの?
→同じタンパク質ではなく、異種タンパク。動物と人間とでは体温が違うので、体温の高い動物のタンパクは身体の中で凝固する。・・・らしいです。
ふと思ったのが、牛乳を飲み続ければラクターゼは増えるのかしら・・・ということ。
ま、もしかしたら多少は違うかなと思うのですが、長い年月かけて(世代を超えて)体質を変えていかない限り、劇的な変化はないんでしょうね、たぶん。
なんだか歯切れが悪くてすみません。
専門家じゃないんで、専門家の意見を元に書いていますが、「きっと、おそらく、こういうことだろう」という私の心もとない解釈が入っているもので。
カルシウム含有量が少ない上に骨粗鬆症性を引き起こす
カルシウムは確かに含まれています。
でも、もっと含まれている食品はいっぱいあります。
でも、なぜだか「牛乳はカルシウムがいっぱい」というのが定着していますね・・・。
これは私も異議あり!です。
骨粗鬆症性を引き起こすということについてどういうことかを簡単にご説明。
- 牛乳には輪が多く含まれているので、体内のカルシウムと結合して体外に排出される(牛乳に含有されているカルシウム以上に体内のカルシウムを奪ってしまう)
- 牛乳のカルシウムは分子が大きくて吸収しにくい
- 市販されている大抵の牛乳のカルシウムは消化ができない
この他に牛乳を飲むと血中カルシウム濃度が上昇しするため、血中のカルシウム濃度を保とうと、骨の中のカルシウムを抽出して排出するなんて意見も。
専門的すぎて、私は異論を唱えられずにいますが、重複しているというか矛盾しているというか・・・複合しているというのが一番しっくりくるのですが。
最後の項目ですが、牛乳を65度で加熱殺菌すると、カルシウム、マグネシウムは熱によってこわされ、分解することのできないリン酸カルシウム塩になるそうです。
市販されている牛乳のほとんどは、65度の低温殺菌ではなく、120度の高温殺菌なので・・・言いたいことはわかりますよね。
ちなみに、世界一牛乳を飲んでいるノルウェー人の骨折率が日本人の5倍であると書かれている本もあります。
飲めば飲むほどカルシウムが奪われていく・・・と言うのは本当かしら・・・( ;´Д`)いやぁぁぁぁぁー!
もしそうだとしたら、カルシウム不足によるイライラや虫歯なども関係してくるのでしょうね・・・。
牛乳に含まれる脂肪分が生活習慣病を引き起こす
生活習慣病はいろんな条件が重なり合っているので一概に牛乳が悪いとは言い切れないかと。
飲み過ぎ食べ過ぎ、偏った食生活や乱れた生活習慣・・・。
なぜ牛乳が悪と言われるかを簡単に
- 飽和脂肪を大量に含んでいる。
- 牛乳の乳脂肪はアテローム硬化を引き起し、心筋梗塞や脳卒中、さらには結腸癌、乳癌、前立腺癌になり易くなる。
正直同じことを並べているようですが・・・それはさておき、これについては説明するまでもないですね。
じゃぁ、低脂肪乳にすればいいのでは?と思いますが、脂肪分においてはいいかもしれませんがまた違う問題が出てきます。
乳牛の餌に大量のホルモン剤が入っているので危険(癌のリスクが高まる)
日本では肥育用のホルモン剤は使用されていないとのこと。ちょっとホッとしました。
では、デマだったの?なんて思うかもしれませんが、うーん・・・もうちょっと細かいところまで調べていかないとなんとも言えませんね。
とはいえ、 残留農薬、抗生物質、放射能汚染・・・ぱっと頭によぎる不安は消せません。
さて、これ以上のことは皆様がご利用している牛乳販売元をたどるなどよしなにどうぞ。
本の紹介
この記事に少しでも興味が湧いてきた方は是非読んでみてください。参考になった選りすぐりの本3冊を選びました。
Time誌で「今、最も影響力のある25人のアメリカ人」にも選ばれたアンドルー・ワイル博士
終わりに
最後に念押しで伝えておきます。
私は牛乳を否定するために書いているわけではなく、こういう説をひとつの知識としてお伝えしようとおもったに過ぎません。
私は牛乳が嫌いでもありませんし、チーズは大の好物です。
ケーキ作りもしますので、生クリームも使わさせて頂いております。
何が言いたいかというと、最終的な判断は自分であるということです。
脱乳製品もよし。
嗜好品として、最小限に美味しくいただくもよし。
牛乳のメリットを信じて毎日飲用するもよし。
選択するのは自由です。
知識として知った上で消費するのと、無知のまま利用し、後悔をするのとは全然違うと思ったので投稿に至りました。
知識を得た上でどうするかを、読者の方が自ら選択できるお手伝いになったのなら幸いです。
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