チーちゃんミーちゃんの育児レシピ

家族が笑顔になれるシンプルライフを目指している元保育士の奮闘ブログ。マンガを交えた育児日記も随時投稿!

2・3歳児が真剣に「かーちゃん嫌い」と言う。その隠された理由は?

長女、2歳10か月児。

盛大に叱った翌日の夜。
急に言われました。

 

 

「とーちゃん好き。」
「かーちゃんは怖い。」

そっかー。怒ると怖いもんね。

 

なんて聞き流していたのですが、ボソッと言われたんですよね。

 

「かーちゃん好きじゃない」

好きじゃないのか。 嫌いなの?

「かーちゃんは嫌い」

…!!!

 

がーん。

ついに言われてしまいました。
心がそこまで強くないので、言われるとショックが隠せません。
地の底まで落ちた気分です。

しょんぼりしながらそっぽ向いて添い寝をしていると、暫くしてから手を握って寝始めたんですよね。
…大人気なくそっぽ向いたので淋しくさせてしまったのかしら。

私も人間だからね、ショボンとなることもあるんですよ(T_T)

 

 

「きらい」と言われるとショックなんです

今まで「きらい」というのは、苦手な食べ物や苦手な場所、モノ、行為だったのに…急に親を「きらい」という。

きっかけは思い当たることだらけ。

叱りすぎたかな。

ダメと禁止したからかな。

笑顔がなかったからかな。 

愛情が足りなかったかな。

急に不安になりますね。

 

 

私は「昨日叱りすぎたかな」と後悔…いや、反省…頭の中はモヤモヤでいっぱいになりました。

 

 

でも、そこで、地の底まで気持ちを落とす必要はないのです

 3歳前から大体の子どもが迎える反抗期。

その反抗の後(同時進行)、やってくるのが大人の反応を試すこと。

ヤダヤダ!! と、いろいろ否定し続け、だんだんと見えてきた違う世界。
 自分のことでいっぱいいっぱいだったのが、相手へ目を向けるようになるんです。
「あれ?こんなこと言うと、大人はこんな反応をするんだ!」
視野が広くなってきて、相手の反応を試すんです。
まだ拙いですが、試しながら「こう言うとこうなる」を学んでいるんですね。

ひょんなことから言われた我が子の初めての「嫌い」は、

「かーちゃん怖い」
怖いんだね。怖いの嫌い?
「かーちゃんきらい」
そっかー。こわいからきらいなんだー。
「うん、かーちゃんきらいよ」
・・・!!きらいって言われるとさみしいな
「…」
私は好きよ
「すきじゃない!きらい!!」

こんな感じでした。
あの時はショックでしたが…若干「きらい」という言葉を私自身が誘導したような気がします。
そして、「寂しいな…」といつもは見せない反応をしました。

今更ですが、完全に反応を試されている気がします。
いや、まさにそんな状態ですねw

 

 

「愛されている」という絶対的な安心感が根付いている証拠

親は自分の全てを受け止めてくれる

親は何があっても見放さない

甘えられる、絶対的に安心できる存在だからこそなんでも言えるんです。
「悪態ついても、何をしても、最後は味方でいてくれる」
それを愛情をたっぷり受けて育てられる中で学んだのです。

親の反応を見ながらいろいろ学び、成長していくのです。
親は辛いですけれどね。

 

むき出しの感情をぶつけるのは、愛情を持って育てられてきた証拠です。
相手の目を伺って・・・と怯えて、親の前で「いい子」を演じることなく伸び伸びと育っているんです。

大きな社会では相手を気遣うことや伺うことも必要なスキルです。
けれど、親子という小さな社会の中でむき出しの感情でぶつかり、失敗し、学び、時にストレスを発散しながら心に折り合いをつけることも発達過程の一つです。

将来的な話も含めましたが、全ては乳幼児期の信頼関係や愛着関係が基礎となっています。
そして、「きらい」というのも発達の一つだと安心して構えて大丈夫ということです。

その「きらい」
本心じゃないことがほとんどですよ!

 

負の言葉に重みはない

言っている負の言葉は重みがないです。
言ってみたいだけのこともあるし、あまり考えなしに口走っていることも。

思春期の頃に迎える反抗も似たようなことがあり、親を傷つける言葉を並べ、ひどい態度を取る人もいるのではないでしょうか。
程度は人それぞれですが、反抗するのは大半が親なんですよね。

親は何を言っても見放さない。
最後は必ず自分を受け入れてくれる。

心の底で、そう感じているからこそではないでしょうか?
愛情の土台ができているからだとは思いませんか?

 

第一次反抗期を迎える3歳前くらいの子どもも同じです。
この頃から「きらい」と言って反応を見たり、ひどいことをしても最後は受け入れてもらう。

大丈夫。
私は愛されている。
親は私を見放さない。

そう感じて「好き!」と寄り添い、そしてまた「きらい!」と言う。

愛情を受けてきた土台の上で、「好き」「きらい」を繰り返して愛情を感じる。
「好き」と「きらい」を繰り返して成長し、大人になっていくんです。

 

「好き」「きらい」の質は発達段階で全く異なりますが、繰り返して大人になっていくんです。

 

 

それでも親は辛い

わかってはいるんですけれどね。
でも、愛する我が子に拒絶の言葉を言われるのは辛い。

でも、これから先の成長を考えてください。

これから先、自分の思っている感情を包み隠さずぶつけてきます。
どんなに理不尽なことでもです。

 

決して見放さないのは親。

最後は受け止めてくれるのは親。

 

親子という信頼関係のない先生や友達にはこんな理不尽な感情のぶつけ方はできないですよね。
やはり、親は特別なのです。

安心できるからこそ感情をぶつける。
負の言葉を浴びせて、反応を試す。

そういうものなんです。
発達段階のひとつです。

 

 

大丈夫。 本当に嫌いなんじゃない。

もし悩んで気が落ちている方がいたら・・・大丈夫、心配ないです。

 

悩んでいるその気持ちは子供を愛しているからこそ。

「こんなに子供のためにいろいろやって、愛情を注いでいるのに・・・」
そう悩んでいることが多いんです。

大丈夫、大丈夫。

愛情は伝わっていますよ。

「きらいだ」って子供は本心で思っていないですよ。

 

もし、

「きつく叱りすぎてしまった」

「そっけない態度を取ってしまった」

など、反省することがあったら、少しずつ改善していけばいいんです。

 

親も親になるための勉強中。

怒鳴っちゃった・・・と反省できるなら、落ち着いて「怒る」→「伝える」の叱り方ができるように意識をしてくといいんです。
すぐにできなくても、失敗しちゃっても、「直そう!」という気持ちがあれば変わっていけます。

イライラしすぎて冷たくしちゃった・・・と反省できるなら、一呼吸おいて子供と向き合えるようにちょっと考えればいいのです。
子供が寝付いてから温かいお茶を一杯飲む。
イライラしないように、家事の手抜きをする。
イライラのポイントも解消法も人それぞれですが・・・。

 

子どもも大人も、壁にぶつかりながら、少しづつ成長できるといいな。
そう、思います。

 

私は未熟です。

わかっているのに、子どもの心無い言動で心が揺れます。

自分の拙さで、子どもに悪いことをしてしまったと反省することも多々あります。

 

子育ては個育て。

自分の分身ではない、別の人格と向き合い、共に育っていくことができます。

子育ては親育て。

 

自分の所有物に「嫌われた!」とショックを受けず、一歩引いた視点で「また一つ、成長したな」と子どもの育ち自体を大きな心で見守れるようになりたいものです。

 

お腹を痛めて産んだ可愛い我が子となると、一歩引いて考えるのは困難ですが、行き詰まった時は初心に戻って「個人を育てている」と自分を戒めます。

 

 

・・・そんなショックを受けた昨晩。
我が子は

「えっちゃん、大好きー!」

と言いながら起床。
きっと、子ども自身、「きらいといったことが引っかかり、とはいえ引くに引けない・・・」と言う状況になっていたのだろうと思います。
2歳とはいえ、女だな・・と思いましたがw

 

親の心、子知らず

 

なるほどね。

 

 

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