チーちゃんミーちゃんの育児レシピ

家族が笑顔になれるシンプルライフを目指している元保育士の奮闘ブログ。マンガを交えた育児日記も随時投稿!

保育士目線のイヤイヤ期【その3】イヤイヤ期とお付き合い

いよいよ本題です。
答えがダイレクトでなくて申し訳ない。
ですが、一児の母・不甲斐ない保育士の答えを鵜呑みするのではなく、ひとつの意見として情報を仕入れた上で自分流にカスタマイズしたり、「色んな意見があるのはわかったけど自分のやり方を信じて貫く!」と誓ったりするのもいいでしょう。

答えの提供ではなく、子どもを理解したり、楽しく付き合っていくためのヒントや提案くらいに思って気軽に読んでもらえるといいかなと思います。
そのために長々と駄文を綴ります。

 

前回【その2】で書いたことは「イヤイヤ」のスイッチがはいる回数を減らせ!ってことでした。

減らし方もなんとなく書いたのですが、取り敢えず、

  • 我が子のイヤイヤとなるスイッチを知る。
  • その前後の観察をする。
  • 気持ちが乗りやすい方法を模索して利用する。

ほかにもあるかな。
まぁいいや。
取り敢えず、スイッチを押さないように環境を整えたり、誘導したりするといいよってことでした。

これを実行するにはよりわが子のことを観察しなくてはいけないかもしれません。
今まで以上にスキンシップを多く取らなくてはいけないかもしれません。
親子関係はそれぞれなのでなんとも言えませんが・・・。

「でも、「イヤイヤ」回避のためとはいえ面倒臭い」
それもごもっともな意見です。

が、私は迷惑をかけるイヤイヤ期真っ只中の子どもが一番可愛い時期だと思っちゃうんですよね。

すべてを委ねて全力でぶつかってくる時期。
全身で感情を表現する時期。
周囲を全く見ずに夢中で遊びを楽しむ時期。

・・・ほんとうに可愛い時期です。

「イヤイヤ」を全身で表現しますが、「ママ、だいすき!!」も全身で表現してくれます。
何処かへ連れて行ったら目を輝かせて大喜びをし、ちょっと転んだだけで大号泣。
一生懸命お手伝いをしてニヤニヤしながら褒めてもらったり、失敗してとんでもなくすねたり・・・。

常にむき出しで、必死で、それがものすごく愛らしい。
こんな時期は期間限定です。

この際だから、面倒臭いお付き合いをしながら、もっと愛らしい瞬間をゲットしちゃいませんか?

 

 

・・・また脱線しました。
本日の本題に入りますw

 

「イヤイヤ」の回避をしているとはいえ、100%は不可能です。
断言しますw

だって、我が子は自分とは別の生き物ですから、主張したいことが出てきます。
あたりまえです。

無茶苦茶な要求や二転三転する主張、すべてをシャットアウトしたひどいかんしゃく・・・「あ〜ぁ」と溜息が出てしまいますw
もう、しょうがないですよね。
理想と現実と感情に挟まれながら、子どもだって必死です_| ̄|○ il||li

 

さて、溜息混じりだろうとなんだろうと、あの手この手で復活の儀式です。
ガッツリお付き合いしようじゃないの・・・( ̄д ̄)

ってことで、どういう風に対峙していくかのNG行動を書き出してみました↓

一緒にヒートアップは厳禁!

こんなところで対抗してはいけません。
とはいえ、気持ちはわかります・・・。

 

「歯を磨かないと虫歯に・・・「やぁだーーーー!!!!(大暴れ)」」

「じゃぁ、口の中バイキンいっぱいになってごはん食べられなくってもいいのね!?怒」

「やだーーーーーーー!!!(更に号泣)」

 

・・・大人が強く言えば言うほど、声を荒らげれば荒げるほど、子どもも強く否定します。
お互いにどんどんひどくなり、大人はイライラが爆発。
子どもは『怒られて怖い』という感情と、更に泣いている自分の姿から『悲しい』『嫌だ』という子持ちが増長。もっと言うと、感情が膨れすぎて『ヤダ』の原因を忘れて負の感情にどっぷり。でも、引き際がわからないし、そもそも泣きの理由もわからないし、取り敢えず悲しいし怖いしパニック!!

カオスになりますw

 

「イヤ」に対抗して同じテンションで説得・突き放しは逆効果。
淡々と接する。
引き際や逃げ道を作ってあげる。

 

これが私がベターだと思っているお付き合いです。

カオスにならないように、たとえば↓

「歯を磨がいてバイキンにバイバイしよう」
「やだ」
「しないの?」
「・・・」
「一緒にバイバイしようよ」
「やだ!!」
「今やるのがイヤ?ねんねの前にする?」
「やだ!!」
「じゃぁ、1枚お絵かきしたらにする?」
「お絵かきする!!」
「お絵かきしたらバイキンにバイバイできる?」
「お絵かきして、バイバイ!!」

・・・さて、例なので、果たしてこの架空の子が後で約束を守ったかどうかはわかりません。

取り敢えず「今はやりたくないスイッチ」が入っている時はあの手この手で不可能なら一旦切り上げることもアリってことです。
頑なになっている時はがんじがらめでないと出来ないでしょうし、そんなことしたくないですよね。

コレでうまくいかないことも多いはずですが、取り敢えずあの手この手で。
これがダメならあれをして・・・ってやつです。
色々やっているうちに我が子のOKポイントが発掘できるかも。

あとね、

「イヤ」に「ダメ」は通用しない。
一旦クールダウンさせてからアクションするのが◯

どうしても頑なに・・・という時は何をやっても「イヤ!!」となることが多いです。
コレは厳しそうだな・・・と思ったらエスカレートする前にクールダウンさせるといいでしょう。

遊びが切り上げられない時は切り上げ易そうな遊びに誘って、後に再アプローチしたり、やってほしいこと・・・例えばトイレに行かない時は一旦トイレの事を忘れさせて、機嫌が戻ってきた時に再アプローチ。←だいたい同じアプローチだと断られることが多い子は何かしらの作戦を練ってアプローチするほうがいいかも。

 

あんまり使いたくないのですが、いつも同じ所でつまずく項目はご褒美作戦は結構有効な子どもが多いです。
できたらシール一個ね。
できたら大好きな◯◯しようね。と。

でも、ご褒美を誤らないでくださいね。
コレは常識の範囲で。
よく見かけるのは食べ物でつったり、買い与えたり。
コレはよくないです。
この事についてはまた別の投稿で。

私はよく「じゃぁ、ポポちゃんが先にやろっか。その次くまちゃんで〜・・・」なんてぬいぐるみを使ってチビ子を操作。
遊びの延長で「イヤ」を忘れさせて切り替えさせる事が結構あるんです(^_^;)
その場その場で作戦は色々変わるんですけれどね。
50%の高確率でチビ子にはぬいぐるみ作戦が成功します( ̄д ̄)

諦めて放任したらあかん!

「もう、しらない!!」

これ、よく言ってしまいがちなフレーズですね。

「わかった、好きにしていいよ」という受容じゃなくて「しらない!」という突き放し。
コレは子どもはショックです。
大好きな人に見放された・・・そりゃぁ、ショックです。

「知らない!→ショック→泣く→親の言うことを聞く」

実に親はやりやすい。
突き放しの言葉を言えば、長々と付き合わなくていいのですから。

でも、こどものこころは?

もうひとつ。
この方法になれてしまうと子どもが知恵をつけた時に「そんなこと言ったってどうせ突き放さないんだろ」とだんだんと厄介になってきます。
ちゃんと着地点(納得できるようにお互いに歩み寄るポイント)を作って、乗り越えられるようにしていくのがベストです。

そもそも、強行突破からは何も生まれません。
もしくは、負の感情が生まれます。
強行突破をゼロにすることは不可能な子も多いですが、出来る限り少なくすることは可能ですよね。

大人と話しながらお互いに歩み寄って妥協案を練る。
これは子どもにとって良いことなんですよ。
他人(自分以外の誰か)と生活するってこういうことなんです。

「◯◯しないと△△になる」
「✕✕したいけれど、すると誰かが困る」
色んなケースが有ります。

「やらないともっと嫌なことがあるから頑張ろう」、「迷惑がかかるから切り上げよう」等と思えるようになるのはもうちょっと先。
イヤイヤ期真っ只中の時期はなかなかそこまで想像ができません。
だから、大人と折り合いを付けながら少しづつ学ぶんです。

我が子の先のことを見据えて、少しづつ折り合いをつける場面を作れるといいですね。

さて、言いたかったことのまとめ↓

「もういい!」の強い突き放しは子どもにマイナス。
子どもの気持ちに歩み寄りながらお互いの妥協策を考える。手におえない時は許容範囲内で好きにさせる。(クールダウンの時間を作る)

ちなみに・・・最近チビ子との事例を少し載せます。

 

【1】抱っこがええねん!!

ベビーカー片手にチビ子と手をつないでお散歩中。
30分程歩いたあたりで音を上げはじめたチビ子。

「だっこー・・・」
「だっこはできないんだよ。疲れたらベビーカーに座っていいんだよ。」

もう臨月間近だから抱っこはできないんです。
この時のためのベビーカーですからね、乗っていただきます!!!

「だっこ!!」
「お腹痛くなっちゃうから出来ないんだよ」
「だっこー!!!」

お互いに譲りません。

「かーちゃんとおてて(をつなぐ)か、ココにすわって。」
「だっこー!!!!!(半泣き)」

騒ぎながら路上にすわりこんだので、かーちゃん若干溜息・・・。
完全にボイコットスタイルに入ってしまいました。
が、私って結構頑固なもので。

「こまったねぇ、どっちにしようかねぇ。かーちゃんもココにしゃがむね。どっちにする?決めたら教えてね。」

そう言いながらシンキングタイムという名の黄昏タイムに入りました。
10分位でしょうか。
大分長い時間たそがれ、時々「歩く?ベビーカー?」なんて聞きながらまったり過ごしていると、ゆっくり立ち上がってベビーカーによじ登りました。
長かった・・・。

こんな喧嘩のようなやりとりを何度も続けているうちに、「かーちゃん、どーせ抱っこしてくれないんやろ。」と諦めたのか・・・日に日に素直にベビーカーに乗ってくれるようになりました。
・・・はぁ。

 

【2】1人で歩きたいねん!

ほぼ【1】の事例と同じです。
急に1人で歩きたいモードになるチビ子。
「ひとりで歩いていいよ」という時以外は徹底して手をつなぐ方針の我が家。
1人で歩きたいモードになった時はケンカ勃発ですw

頑なに手をつなぐことを拒否して、腕を組んだり手を後ろにやったり。
そのまま歩こうとすると、かーちゃんの雷が落ちます。

「1人で歩くのはバツ!!」
「・・・。」
「てて!」
「(●`ε ´ ● )」

ココで立ち往生の根比べが始まりますw
ベビーカーの時と全く同じですね。
根比べの結果、もちろん手をつないでいただきます。
無理矢理じゃなく、あくまでもチビ子の意思で動くのを待ちます。
そうしないと、ずっとあとを引くんですよね。
自分の意志で手をつなげるとルンルンモードに切り替わるのが早いんです。

「イヤイヤ→無理矢理」より、「イヤイヤ→納得して」の方が断然いいのです。
長泣きもなくなりますし、「コレはダメなんだな・・・」と理解してくれるようになるので最初に時間をかけてがんばった分、どんどん楽になる。
今では10分立ち往生なんてことは全く無いです。
(あっても1,2分←ときどきあるんです、まだw)

 

【3】もっと遊びたいねん!

公園の引き際がわかりません。
いつも苦労します・・・。

取り敢えず、ずーーーーーっと遊びたいんです。
これにはヘトヘトになります。

「お昼ごはんだから帰ろっか。」
「ない!」
「あむ(食べること)しないの?」
「ない。」
「かーちゃんおなかすいたなー。」
「(無視)」
「帰りに虫さん見て帰る?」
「(無視)」
「じゃぁ、シュー(滑り台)しよっか!」
「シュー♪」
「1回したら公園にバイバイよ。」
「シュー♪(聞いちゃいない)」
(一回滑る)
「よし、お昼ごはん食べに行こー!」
「・・・ない!」
「えー・・・かーちゃん困るな・・・一回したらバイバイって言ったのに(泣き脅し)」
「Σ(゚Д゚)」
「おなかすいたよー。あむ、したいよー。」
「(ちょっと拗ねる)」
「最後の1回したらバイバイできる?」
「・・・。」
「シューして、バイバイ」←チビ子の理解力は最低限の単語の羅列なんです・・・
「しゅーしてー、バイバイよ?」
「じゃぁ、シューしよっか!!」
「シューしてバイバイよ~!!」

・・・この日は泣き脅しを使ってしまったw
もう、本当にあの手この手なんですよ。
いつも納得するポイントが違うから、「今日はどんな作戦で連れて帰ろうか・・・」と気が重くなります(TдT)

 

事例、どんどん出てきますがこのへんで。
私も苦労させられています・・・。

 

イヤイヤ期。
本当に手を焼きます。
だって、裏ワザとか攻略法はないんですから。

人間に攻略法は通用しません。

ハウツー的なものは「一般的にこんなもんよ〜」ってだけで、皆に当てはまることではないんですよね。

一般的って?
普通って?

幼い子どもは感情丸裸の弾丸の様。
アレコレ考えないで、不器用に思いっきりぶつかってきます。

個性の塊なんです。

なので、「この時はこの作戦がいいよ!」等とズバッと答えを打ち出すことはできません。
子どもによってどんな方法がが響くかわかりません。
「イヤイヤ」の時は気をそらせることも必要な場面がありますが、興味だって人それぞれです。

多くの子どもに当てはまるように、保育現場のことを思い出しながら綴っていますので、ぼやーっとしたことしか言えませんでしたが、考え方のヒントとして書かせていただきました。

 

が、まだまだ書ききれていません。
続きがあります。
それはまた後日!!

何日もまたいでしまって申し訳ないです( >д<)、;'.・ ィクシッ

ヤル気スイッチここです↓

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